逆子改善
子供を授かり、すくすくと成長するうれしい姿をエコーで見、そしてお腹を蹴る胎動を感じ、気が付けば8ヶ月に入ると、逆子と言われた・・・。
妊婦さんの中には経験したことがあるでしょう。
今回は、逆子について考えていきます。
逆子は、妊娠28週から診断されます。
赤ちゃんの位置は、頭位、骨盤位、横位、斜位に区別され、頭位以外は胎位異常といわれます。
一番多い骨盤位について調べてみました。
まずは種類がたくさんあるのです。
殿位(単殿位、複殿位)、足位(全足位、不全足位)、膝位(全膝位、不全膝位)に分類されます。

骨盤位の頻度についてみていきます。
「妊娠中期までは約30%が骨盤位であるが、分娩時には全分娩の3~5%となる」と書かれています。
数字的に、妊娠8ヶ月に逆子と診断されても慌てる必要はないと判断されます。
ほとんど自然に戻るという計算ですから。
逆子100人の妊婦さんの3~5人以外は頭位(正常)に戻るという数字です。
ただし、自分自身が3~5%に入るか、入らないかは分からないです。
分娩してみて初めてどちら側だったかわかります。
さてそもそもなぜ逆子になるのでしょうか?
教科書に原因を見てみると・・・
①子宮奇形、子宮筋腫、前置胎盤、多胎妊娠など胎児の回転ができない場合
②水頭症、無脳症など胎児奇形がある場合
③原因不明
自然に改善する確率を考えても、ほとんどが原因不明に入るかと思います。
原因が分からないというのも困ったものです。
逆子はどんなリスクがあるのでしょうか?
・前期破水、早期破水
・臍帯下垂、臍帯脱出
・児頭娩出時間が長い
・児の低酸素血症
逆子を下から産む場合のリスク
・微弱陣痛
・脊髄損傷
・脳内出血
・大腿骨、上腕骨、鎖骨の骨折
文字としてみると怖い言葉がずらっと並びます。
経過観察中、出産時に逆子であることを避けたいですね。
さて、28週になると赤ちゃんは自分で脳の発達も進み、自由に動き回ります。
別の生命が、母体内にいますので、お母さんの思い通りにはすでになりません。
赤ちゃんは自分の居心地の良い場所、動きやすい場所を求めているので、もしかするとそこが、骨盤位(逆子)の位置かもしれません。
原因のところにあった子宮の形が悪い、子宮筋腫などがあれば、良い環境に行きたいというのは自然のことでしょう。
さて最後に逆子の改善方法について。
人類が誕生してからというもの、逆子は起こりうるトラブルであったでしょう。
今のように帝王切開という方法がなかった時代は、逆子でも経腟分娩をし、中には命を落とす人もいたでしょう。
そのリスクを最小限にするため、逆子を改善しようと試みました。
調べてみると・・・。
①逆子体操
②お風呂
③寝る姿勢
④外回転術
⑤鍼灸
⑥漢方薬
がありました。
逆子体操は、両ひじ、両ひざ、胸を床につけて腹ばいになり、おしりを高く上げます。
太ももが床に対して直角になるようにひざを曲げ、10~15分キープ。
とてもハードな姿勢ですが、骨盤から赤ちゃんを外し、動きやすくするのでしょう。
お風呂は、温めると胎動が増すので、赤ちゃんも喜んで動いてくれるんじゃないかと思います。
水圧で圧迫しているだろうし、もともと赤ちゃんは代謝が良いので長風呂だとつらいかもしれません。
寝る姿勢は、もっとも大事かもしれません。
赤ちゃんの向きを考えて、動きやすい姿勢で寝てあげます。
寝ているときは、お母さんのおなかは緩み、スペースが広がります。
赤ちゃんにとって動きやすいのは、活動中より寝ているとき。
朝になって治るというケースはたくさんあります。
検診でも鍼灸院でも、どこでも良いのですが、赤ちゃんの位置を教えてもらいましょう。
またできるなら自分でお腹を触って位置が確認できるようになるとなお良いです。
外回転術は、成功率があまり高くないにも関わらず、リスクの高いものです。
医師は好んではやらないようです。
海外での文献によると初産婦さんでは麻酔無しで32.4%, 麻酔ありで66.7%の成功率となっており、経産婦さんでは麻酔無しで57.5%, 麻酔ありで87.1%の成功率となっています。
この数字を高いとみるか、低いとみるかは難しいところですね。
鍼灸は、足にあるツボにお灸や鍼をします。
有名な至陰、三陰交がありますね。

漢方薬でも逆子が治るという書物を確認しました。
保産無憂散の名前があります。
これが果たして効くのかという疑問は残りますが、ちゃんと理論が存在するのです。

東洋医学では、妊娠により血が少なくなり、気が滞り、水が滞ると考えます。
そのため、保産無憂散という処方で血を補い、気を巡らせる生薬が配合されています。
至陰、三陰交、それ以外にも湧泉、足三里なども組み合わせて行きます。
どの改善方法もあまり週数が進むと成功率が下がります。
当たり前ですが、赤ちゃんのサイズ大きくなるからスペースが狭くなるから。
できれば32週までには改善したいところです。
当院では、赤ちゃんンの位置を確認し、動きやすい環境を作り、そこから逆子の治療を始めます。
自宅でのセルフケアもありますので、ご相談ください。
銀のすず